神戸で旧友との3人での飲み会の後、たまたま入った喫茶店。神戸に長く住み、しょっちゅう前を通っていながら全く知らなかった。こんなところがあったとは。
これもこないだ神戸で学生時代のクラブの同僚と飲んだ帰り、喫茶店に寄って帰ろうということになった。すぐ近くにあった生田筋のフーケは満席。駅方向に今度は青山を目指して歩く途中、阪急沿いの通りの2Fに喫茶店らしきものを見つけ入る。店内はカウンターのみで10人入れるかどうか。木を使った落ち着いた内装で、ついさっきまでの三宮のざわつきから全く遮断された異空間にポンと入ったような感じだ。アイス珈琲を頼むと、なんと一杯分ずつ豆をひいて丁寧に入れてくれるではないか。そんな店だとは思いもしていなかったので、それだけでいきなり嬉しくなる。よく見るとお店に置かれている珈琲カップもなんか高そう。聞くと大倉陶園のものとのこと。なるほどなるほど。
そう言えばこの店の看板、どこかで見たような...
帰ってからネットで調べてみると、創業者が病気療養後に食べていくために何かをということで昭和41年に神戸で店を開いたのが初め。それも普通の喫茶店ということではなく、「世界一おいしい珈琲を」との思いをもって始めたというのである。その後、軽井沢に店を出し、かなり知られる店になったようだ。今では大阪、都内他にも広がっている。
翌日東京への帰りにもう一度寄ってみる。こじんまりと落ち着いていて、やっぱりいい感じ。また挽きたての豆で作ってくれるアイス珈琲が嬉しい。持ち帰りのチーズケーキがあったので土産に買って帰ると、嫁さんのお母さんは軽井沢の店を知っていた。
なぜ今まで知らなかったのが本当に不思議なくらいだが、また神戸らしい店に出会えて良かった。
<余談>
ところでこんなことを知っている人はほとんどいないだろうが、学生時代に週刊誌に『ケンタウロスの伝説』というバイク漫画が載っていた。このケンタウロスは横浜に実在するとんでもない単車乗りの集団で、ストーリーの中に神戸まで片道600kmをぶっとばしてうまい珈琲を飲みに日帰りで行くという場面があった(漫画上は平均時速200km以上、神戸まで3時間くらいだったと記憶)。この話にあこがれて単車ではないが車で東京から神戸まで実際に日帰りで行ったことがある。ある人のHPを見て、この珈琲店こそが茜屋珈琲店の神戸店ではないか?と書いてあったのには驚いた。
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★★★★