神戸にグリル十字屋という洋食の老舗がある。神戸出張の帰りに寄ってきた。
神戸市役所の裏手にあるグリル十字屋。お店の床にタイルで描かれているように1933年創業既に70年もやっている洋食の超老舗だ。20年以上前、神戸からまだ出たことがなかった頃に行ったことがある。ここ何年かの間にも嫁さんと神戸に来るたびに連れて行ってやろうと思ったこともあるのだが、あいにくお店が休みの日曜日ということが多く、行けずじまいになっていた。今日神戸出張の帰り、晩御飯をどこで食べて帰ろうかと考えているうちにどうしても行ってみたくなり、寄って帰った。
店の場所は市役所裏だとは覚えていたが思っていた場所にはなく、20分程うろうろして見つける。戸を押して入ると入り口すぐに数段の下り階段があり、とんとんと下りたところにテーブルが並ぶフロアがある。ちょっと記憶していた感じと違う。聞くと、以前と場所は同じだがビル自体が建て替わったとのこと。店内には4人掛けのテーブルが8つほどある。天井が高く非常にオープン。開放感があって気持ちがいい。このテーブルなどは昔から使っているもので店内には明るめのジャズが流れている。神戸らしい洋食屋でそれだけでそれだけで嬉しくなる。
早速ビールとシチュービーフ(注:ビーフシチューではない)を頼む。ビールを飲みながらしばらくして出てきたシチュービーフは...写真の通り。いかにも旨そうなデミグラスソースに煮込まれて、見るだけでどんなものか想像ができる。まず一口。肉はすぐにほぐれそうなくらい柔らかく、その味は全く期待通り。旨いの一言。久しぶり大好きだった古きよき神戸にめぐり合えた感じ。ちなみにこの牛肉の部位はラム。腰のあたりのものらしい。
こんな旨いものを一人で食べてかえるのも申し訳ないので持ち帰りはできないか確認し、新幹線で嫁さんに持って帰る。「このデミグラスソースは味が深くておいしいわ。」というのが嫁さんの感想。たいそう喜んでくれ、わざわざ神戸から持って帰った甲斐があるというものだ。
カツカレーとかハヤシライスとか、他のメニューも旨そうなのでぜひ何度か通ってみたい。
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