とんかつの店 丸栄/自由が丘

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とんかつをオイルパンの油の中で揚げるのではなく、フライパンで焼き揚げる? 独特の作り方の丸栄。晩飯に久しぶりに行った。

とんかつの店 丸栄/自由が丘

ここは1Fはカウンター席が7~8席とこじんまりした店(2Fの座敷はテーブルが4つ)。
まずガラガラっと戸をあけると、多分店主の娘(とは言ってもおそらく30代~40代)とおぼしき2人が鋭い視線を向けてくる。オヤジは見た目は気の弱そーな感じで無口、娘たちは愛想のかけらもなく、普通ならなんだこの店は!となるところであるが、ここのオヤジのとんかつの揚げ方が独特で旨いので、まっ、それはそれでいいかという感じにさせてくれる、めずらしい店である。

その揚げ方とは...
まず洋食屋でよく使っている黒いフライパンに衣をつけた(1回づけ)とんかつを入れ、その横にラードの固まりをへらでポンと入れる。この油が溶けるまではまず”焼きモード”で衣が焼ける。そのうちに油が溶けて、フライパンにのったとんかつが”肩”まで油につかった状態となる。そこから数分、オヤジがとんかつを箸で前後左右に滑らすと、チャプチャプという感じでとんかつの上面に油がかかり、とんかつがまるで風呂にでもつかっているかのごとく、気持ちよさそうに焼け揚がっていくのである。でき上がったとんかつはやや濃い目に揚がっていて、衣が香ばしく、とんかつ自体もいいあんばいになっているのである。
オヤジが一人でまじめにフライパンの上のとんかつを滑らせる姿を見ているだけても結構味わい深い。

今日オーダーしたのはロースかつ1300円+ご飯300円+なめこ汁300円。
満足のいく晩御飯でした。

ちなみに料理評論家の山本益博氏もあちこちでこの店を紹介している。。
とにかく揚げ方といい、お店の人達といい、面白い店だ。
似たような雰囲気のたたずまいのお店が隣にもあるので間違える人もいるだろうな。

満足度 ★★★★★

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このページは、dannaが2005年7月14日 00:15に書いたブログ記事です。

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