The Day of Birth
01:11 今日でマタニティ約67日のルネ。周りのまだかまだかの騒ぎをよそに出産まで相変わらずのマイペースっぷり。まだ兆候がありません...。

ところが、とうとう24日の深夜、正確には25日を過ぎた0:30頃、陣痛らしきものがやってきました。
私の隣にひっついてペットリ寝ていると思うと、家中を走り回ってあえぎ、掘り堀りの繰り返し。『いよいよかも!』ちょっと緊張。
しかし...夜が明けてもパピーが産まれる気配はありませんでした。どうやらそこまで強い陣痛がきていないのか、もしくは他に何か原因があるのか...。
朝7時に先生の携帯に電話。『7:40に来られる?』先生の声が天の声のように聞こえました。すぐに病院に行く準備をして不安そうなルネをなだめ、家族総出で出かけました。

病院に着いてすぐ、ルネのお腹を触診した先生は『多分産道にうまく入り込めてない、奇形かも』と不安な言葉...。すぐに帝王切開の準備に。ルネのお腹の毛をバリカンで剃っている間、怖がりルネちんはプルプル震えていました。『今から何されるの!?』っていう風に。
とその時、先生が『あっ、出てきてる!』と大きな声。ビックリしてみんなで見ると、尿膜が飛び出てきていました。どうやらバリカンで剃っているときにお腹に力が入ってパピーの一部分が出てきたらしいのです。
その場で手を尽くしてもらいましたがやっぱりすぐ引っ込んでしまいました。
すぐに超音波で確認してもらうと『みんな一応大丈夫だな』との事。心臓はピコピコ動いているみたい。少し安心。
ルネは前右足の一部分も血管確保のハリを刺すために四角く剃られました。

隣の部屋にルネが運ばれて行ってからは本当に本当に私は祈っていました。普通に息をするのも辛くてのどの奥がつまってる、とかそんな事を考えながら。とにかくルネとパピーがみんな絶対無事でいて、とその一心でした。

と、『急げ、早く!』という先生の声と共に看護士さんがタオルにくるまれたパピーを次々にこちらの部屋へ!まだ羊膜に包まれたままの仮死状態なのでここで手早くやらないと、と前もって聞いてはいましたが、実際は本当に難しくって、看護士さんにほとんど羊膜破りは頼ってしまいました。こういう時、冷静なプロがいるのはありがたい!私達は無我夢中でタオルで背中をこすり続けました。『ルネが命懸けで産んだ子なんだから、お願いだから息をして!』とまた祈っていました。
みんなが次々にプハっと小さな鼻と口から息をするのが分かりました。もうその直後にはミャーミャーと鳴きながらママのおっぱいを探しているのです。なんて生命力なんだろうと思うとまた感動☆まだ産まれたばかりのビショ濡れのパピーたちなのに。看護士さんの手助けで、へその緒も切りました。

それからはひたすらルネの事が心配で、看護士さんに『ルネはどうですか?』の連発。『大丈夫ですよ。今お腹を閉じてます』と何度言われたか...。
麻酔が醒める間際にちょうど手術も終わって、私達はルネの所へ行く事ができました。そして眠っているルネにずっと名前を呼びかけていました。ルネはフルフル震えたと思うと、じょじょに麻酔から醒めていきました。『よかった...』もう一安心。『頑張ったね、ルネ。お疲れ様』
今日1日はまだ麻酔の影響でボーっとしているのでゆっくりさせてあげてくださいと言われ、ルネとパピー5匹をみんな無事に連れて、家へ帰ることができました。

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25 April, 2004
Weight of the day
イチ ツキノワ ハッチャン シロテン パンダ
169g 187g 173g 193g 200g
無事誕生した直後の体重。大小差がある。先生はそれでもみな大きいというが...。
麻酔と手術のせいか、ルネに子犬を近づけても嫌がるばかり。
しかたなく人手で子犬を乳に近づけ乳やりをする。
やはり体の小さな子は吸い付きかたも今ひとつか。